寝違え

寝違えとは、首や肩まわりに痛みや違和感が生じる症状のことで、日常の動作や生活に支障が出ることがあります。
特徴としては、首を動かす際にスムーズに回せなくなったり、上下・左右に動かした瞬間に「ピリッ」とした痛みが走ることが挙げられます。症状が強い場合には、首だけでなく肩や背中へ張りや不快感が広がることもあります。
このような状態が続くと、寝返り・起き上がり・物を取るといった簡単な動作でも痛みを感じるようになり、首や肩の筋肉が緊張して硬くなることで痛みが悪化しやすくなります。また、長時間同じ姿勢でいることで症状が強まったり、動き出した瞬間に痛みが急激に増す場合もあります。
寝違えの原因について

寝違えは、寝る前の姿勢や寝具の状態、睡眠中の体の動きなど、複数の要因が関係して起こります。
まず、枕の高さや硬さが合っていないと首や肩に負担がかかりやすく、寝違えの原因になります。枕が高すぎると首が前に押し出され、低すぎると後ろに反り返るため、いずれの場合も筋肉に力が入り続けてしまいます。
さらに、寝る前にスマートフォンやパソコンを長時間使用し、首を前へ傾けた姿勢を続けることも筋肉の緊張を招く原因です。その状態のまま眠ると筋肉の硬直が強まるため、睡眠中のちょっとした動きでも寝違えが起こりやすくなります。また、睡眠中に体が冷えることで筋肉がこわばり、無意識のうちに首や肩に力が入ることも症状を誘発する要因となります。
このように、寝違えは生活習慣・姿勢・寝具・睡眠環境などが複合的に影響して発生します。枕の調整、就寝前の姿勢改善、首肩まわりのストレッチや温めを行うことで、予防や症状の軽減につながります。
寝違えの症状について

寝違えの症状は、首や肩の痛み・違和感が中心で、多くの場合、起床時に突然痛みを自覚します。首を動かした瞬間に「ズキッ」と鋭い痛みが走ったり、痛みによって首の左右・上下の可動域が大きく制限されることがあります。
症状が強い場合には、肩や背中にまで張りや重だるさが広がり、振り向く・物を取る・家事やパソコン作業をするなどの日常動作にも支障が出ます。
多くの寝違えは数日〜1週間程度で自然に改善することがほとんどですが、痛みが長引く、動かせる範囲が極端に狭いなどの症状がある場合は、早めに専門家へ相談することが大切です。さらに、首肩への負担を減らす姿勢づくり、適切な枕の使用、就寝前の軽いストレッチや温めも、症状の緩和や再発防止に役立ちます。
当院では、患者様一人ひとりの症状や体の状態を丁寧に確認し、適切な施術や生活アドバイスを行っております。首や肩に違和感や痛みを感じる方は、無理をせず早めにご相談いただくことで改善や再発予防につながります。






